自玉手祭来酒解神社は延喜式内社で山崎地方で最も古い神社です。
「たまでよりまつりきたるさかとけじんじゃ」だと舌をかむので「さかとけさん」で名が通ります。
神社の場所は天王山山頂より約百メートルほど下つたところに位置し、本殿の手前に建つ神輿庫は鎌倉時代の建築で日本にある板倉式倉庫としては最古の例であり、国の重要文化財に指定されています。柵があるので中には入れません。
大山祇神を主祭神とし、素盞嗚尊を相殿に祀っており、橘氏の先祖神であると言われていますが、創建の由来は不明です。しかし老元年(717年)建立の棟札があることから奈良時代の創建とみられています。中世には、同社は山崎山(天王山)上に遷座し、山上の神はやがて天王社と呼ばれるようになり、山も天王山と呼ばれるようになっていきました。明治10年に式内社自玉手祭來酒解神社と決定されました。
なお、本殿は、江戸時代後期の文政3年(1820)の建築。文化10年に火災によって焼失し、7年後に再建されたもので、近年国の登録有形文化財となりました。天王山登山中にお参りができます。二拝、二拍手です。