天王山は、京都府乙訓郡大山崎町にある標高 270 m の山のことです。
最寄り駅はJR山崎駅、少し離れて阪急大山崎駅で、軽装でも1時間程度で山頂まで登ることができ、行楽シーズンに限らずハイキングする人々でにぎわっています。
山麓、山中には、アサヒビール大山崎山荘美術館や秀吉が旗を立てたという旗立松展望台などがあり、山頂付近には、牛頭天王を祀る山崎天王社(現 自玉手祭来酒解神社)があり、天王山の名前はそこからとられています。
天王山は、桂川・宇治川・木津川が合流して淀川となる地点と京都盆地の西辺となる西山山南に位置し、さらに、東の男山とのあいだで地峡を形成しています。現在のJR線、阪急線、名神高速道路がこの狭い天王山の地峡を通過しています。
また、豊富な地下水に恵まれており、山の西側(大阪側)の麓には、水といきる宣言のサントリー山崎蒸溜所がありここで「山崎ウィスキー」が作られています。
そういった、古来からの要所であるため、昔から関や駅がおかれたり、戦略上の要地として何度か戦いが起こりました。中でも有名なのは、「天下分け目の天王山」というように、羽柴秀吉と明智光秀の山崎の戦い(天王山の戦い)です。天王山山中の展望台からは当時の配置と今の町並みを比べることができる布陣図もあります。他にも江戸末期の禁門の変で自害した十七烈士の墓などが、あり歴史を楽しめ、春には桜、秋には紅葉が美しく今では年間約40万人が訪れています。
天王山山頂 標高 270 m
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