宝積寺は寺伝では724年、聖武天皇の勅命を受けたに行基が建てたと伝えられる真言宗の寺院お寺で、行基が山崎橋という対岸八幡への往来の橋を建てた際に、橋寺として創建した「山崎院」の後身と考える説があります。
歴史上しばしば登場するお寺であり、寺宝や重要文化財が多く残り、聖武天皇が夢で竜神から授けられたという「打出」と「小槌」を祀ることから通称「宝寺」(たからでら)の別名があり、大黒天宝寺として商売繁盛のお寺として知られています。
宝積寺は貞永元年(1232年)の火災で一度焼失し、現存する仏像等はこれ以降のものです。宝積寺は山崎の戦いでは秀吉の本陣となり、禁門の変では尊皇攘夷派の真木保臣を始めとする十七烈士らの陣地が置かれた場所です。ちなみに、お寺の途中にあるお墓には、十七烈士の碑があります。
代表的な文化財として、本堂の本尊の木造十一面観世音菩薩立像 像高181.8cm、天福元年(1233年)仏師法印院範、法橋院雲作があり、秀吉が一日で建てたと伝えられる三重塔があります。有料ですが寺には閻魔堂があり、木彫りの閻魔大王が拝めます。
本堂左横の「小槌宮」に大黒天が祀られ、打出と小槌もこの堂に祀られています。打出と小槌で、参詣者に福徳を授けています。
閻魔堂
秀吉が腰掛けたとされるの出生石があるのもこの寺です。
お寺は、ちょうどアサヒビール山荘美術館の真横、天王山の中腹にあり、ハイキングコースの途中で立ち寄れるようになっています。かなりきつい坂道を登りますので、きっちりとした靴を履いてきたほうがよいでしょう。
山門の金剛力士像
水掛不動:登山客が水をかけていきます。
主な重要文化財
・三重塔
・木造十一面観世音菩薩立像 -本尊、像高181.8cm、天福元年(1233年)仏師法印院範、法橋院雲作
・ 木造閻魔王坐像 – 像高160.8cm
・木造司命坐像 – 像高124.6cm
・木造司録坐像 – 像高143.5cm
・木造倶生神(ぐしょうじん)半跏像 – 像高114.2cm
・木造闇黒童子半跏像 – 像高110.8cm
・木造金剛力士 – 寄木造、彩色、阿形(那羅延金剛力士)像高284.2cm、吽形(密迹金剛力士)像高277.5cm
・板絵着色神像
所在地 | 〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原1 |
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分類 | お寺・神社 |
拝観 | 自由(※閻魔堂のみ400円 (9:00~16:00)) |
お問合せ先 | TEL:075-956-0047 |
アクセス | 電車:JR山崎駅、阪急大山崎駅からは、天王山ハイキングコースへ向かいそれぞれ徒歩10分 |
地図 | 大きな地図で見る |
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寶積寺の別名「宝寺」は、なんと読むか教えてください。
平木さま
ごくシンプルに(たからでら)です。
よろしくお願いします。