新しくできた住宅街を抜けて水無瀬川の上流へ向かいます。名神高速道路が交わる東側から、名神沿いに入る道があって、坂を登ってしばらく進むと小さな標識があり、春日神社方面と水無瀬の滝方面の道しるべが示されている。そこの階段を登るとすぐです。落差20メートルほどの滝で、高速道路の工事後の現在でもそこそこに水量があります。
昔はもっと水量があったそうで、古来より歌枕になっています。
水無瀬山せきいれし滝の秋の月
おもひ出ずるも涙なりけり 藤原家隆
このような素朴な滝なのですが、とてつもなく残念な事に、名神高速道路がすぐ脇を通ってしまっています。渋滞するので有名な天王山トンネル入口のすぐ横でトンネルに飛び込んでいったり出てきたりする車がみえる場所にあります。風流のある美しい滝で、振り返らなければいいとはいえ残念といえば残念です。
かつては静謐だったはずのこの地が、惜しまれます。
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