小学校から中学校にかけて、この辺りは木が茂っていてキャンプできるぐらいの雰囲気もありましたが、JR島本駅の開業により一変しています。北側は駅東自転車駐車場の設置によって、南側は駅前広場の整備によって町立歴史文化資料館(旧・麗天館、大阪府立青年の家)まであった林が伐採され、静謐な雰囲気はなくなってしまいました。2、3回駅を利用して鉄道に乗りましたが、今でも、この駅っているの?という気もしています。やや残念です。
桜井駅跡と言っても鉄道の駅の跡ではなく、大化の改新降、幹線道路に30里ごとに設けられた馬など旅に必要なものを備えていた施設のことです。京都から西宮へ出る西国街道に面していて、今は公園として整備され、時々イベントなども行われるようになりました。
楠公父子訣別之所
桜井駅跡は、「楠公父子訣別之所」として知られており、「太平記第十六巻」の「正成兵庫に下向の事」(湊川の戦い)において1336年(延元元年・建武3年)、足利尊氏を討つべく湊川に向かう楠木正成が、嫡男の楠木正行を河内国に帰らせたと場所として有名です。公園中央に大きく、陸軍大将乃木希典筆「楠公父子訣別之所」の碑が建てられ(一番上の画像です)また近くには滅私奉公と書かれた石像があり、揮毫は近衛文麿です。
またこの「楠公父子訣別之所」の場所として数多くの人がここを訪れ、様々な碑が建てられています。
この碑は1931年(昭和6年)の建立で明治天皇の御製『子わかれの 松のしずくの 袖ぬれて 昔をしのぶ さくらいのさと』を海軍大将東郷平八郎大将が揮毫した。
裏面には頼山陽の漢詩「過桜井駅址詩(さくらいえきあとをすぐ)」が彫られている。
所在地 | 〒618-0022 大阪府三島郡島本町桜井一丁目 |
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分類 | 観光スポット |
アクセス | JR京都線「島本駅」徒歩1分/阪急京都線「水無瀬駅」下車徒歩13分 |
地図 | より大きな地図で 桜井駅跡 楠公父子訣別之所 を表示 |
備考 | ※ |
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