名水の里 山崎
山崎の地は、昔から名水の里として知られていました、室町の時期にも山崎宗鑑がお茶をたてていました、そして特にここの水を広く知らしめたのはわび茶で知られた茶聖と呼ばれる千利休。
千利休は山崎に「山崎屋敷」を構えていたと伝えられ、その茶室待庵(国宝)が今も現存しています。千利休は、山崎の竹林から湧き出る山崎の水で茶を点てたとのこと。
そして、昭和にはいれば、サントリーの創業者「鳥井信治郎」がここの山崎蒸留所を立てて不動のものにしました。
「良い原酒は良い水がなくてはいけない」と全国を探し回り、その中でウイスキーづくりに最適の地として山崎を選びました。本場スコットランドでウイスキーの権威と言われていた博士からも、「ウイスキーに最適の水」とのお墨付きもらったそうです。また、サントリーは、天王山周辺森林整備推進協議会で森林保護の点でも活動を行っています。
サントリーは現代の、山崎の水の守護者にもなっています。
山崎の水は硬度94度で、これは軟水の中でも比較的硬度が高いもので、味わいは柔らかく、ほんのり甘い。それは山崎のウィスキーが形容される風味と同じ言い回しですね。
離宮の水 「名水百選」
また、同じ水源から流れる名水が飲める場所があります。「水無瀬神宮(みなせじんぐう)」の離宮の水です。離宮の水は「名水百選」に大阪府の水でただ1つ選ばれてる水です。
神宮内では、汲みやすいように蛇口が設置されていて、20リットルまでなら好きに汲めるようになっているので、ハイキングの途中で立ち寄ることができたり、うどんで有名な「かぎ卯」やお店をやっておられる方などは、日常で水を汲みに来ておられるとか。
ちなみに、普通の家庭の蛇口から出る水は、かつては上水道は地下水100パーセントで供給されていましたが、1998年10月以降は大阪府営水道からは地下水90%と水道10%になっています。かっこよく言えばブレンド水ですが、供給の面の確保とのことで、残念なことになっています。
地元では100%の水を取り戻そうという運動が断続的に起こっていますが、現在の政治状況ではどうなるかは不明です。
以前、家の水道の蛇口が固まってまわらなくなったので修理してもらった時、水道屋さんが言うには、この地域の蛇口にカルシウムなどのミネラル分がこびりついて他の地区よりも蛇口が痛みやすいそうです。
ピンバック: ウイスキーのふるさと!京都「サントリー山崎蒸留所」へ工場見学に行ってきた
美味しい水餅になりました。