アサヒビール大山崎山荘美術館では、企画展として「かたちのであい ルーシー・リー、ハンス・コパーと英国陶磁」を2015年9月19日(土)から12月13日(日)で開催します。
同展では ”かたちのであい”をテーマに、陶芸家ルーシー・リーとハンス・コパーの生みだした、薄く繊細なかたちの組みあわせが特徴的なやきものに焦点を当てます。
また、素朴かつ重厚で力強いかたちのやきものを創作したバーナード・リーチや濱田庄司らとのであいも紹介します。
革新的なかたちのリーの《壺》(1965年頃)や、コパーの《花生》(1963年)などの代表作を展示し、英国陶磁の伝統に根ざしたバーナード・リーチの大作《スリップウェアグリフィン図大皿》(1952年頃)や、濱田庄司の《白釉胴紐注瓶(はくゆうどうひもちゅうへい)》(1955年)、18世紀の《イギリス スリップウェア鉢》、などをあわせて約95点が公開されます。
没後20年を迎え、今まさに注目を集めるオーストリア出身の陶芸家ルーシー・リーと、近年日本での評価が高まるドイツ出身の陶芸家ハンス・コパー。 第二次世界大戦の戦禍を逃れてイギリスへ亡命した二人は、異国の地で長年にわたり同じ工房で働き、ときには共同制作をしながら、それぞれの創作に向きあいました。
作風や方向性の違いはあるものの、彼らの作品の多くに共通している特徴は、ろくろで薄くひいた円筒形や円錐形のパーツを組みあわせ、納得のいくかたちをつくり出すことでした。
薄さゆえの軽やかさをまとったかたちとかたちの組みあわせは、抑揚の効いた新たなバランスを生みだして多様な表現を可能にするとともに、 都市の洗練に根ざした理知的で静謐な世界観を構築しました。その結晶である二人の作品群は、今なお人々を魅了しつづけています。
※出展:アサヒビール大山崎山荘美術館
紅葉のシーズンと重なるのこの時期、紅に染まる大山崎の町や庭園も楽しむ事ができます。季節的にも大変お勧めです。
関連イベント
1.「アルビオン・ミューズ工房時代のルーシー・リーとハンス・コパー」
日時:10月4日(日) 14:00-15:00
ゲスト:陶芸研究家 西マーヤ様
会場:展示室
内容:欧米陶芸美術誌への寄稿も多い陶芸研究家 西マーヤ氏を招き、リーとコパーがかかわりを持つこととなったアルビオン・ミューズの工房時代を中心に、当時の様子をお話しいただきます
2.「創造への刺激 領域を超えて: チェロ奏者 上森祥平(うわもり しょうへい)とルーシー・リー、ハンス・コパー」
日時:10月25日(日) 14:00時~15:30時
ゲスト:チェロ奏者 上森祥平様
会場:展示室
内容:京都府文化賞奨励賞を受賞し、世界的に活躍する気鋭のチェロ奏者 上森祥平氏を招き、リーとコパーの作品の魅力と自身の創造への刺激について、演奏を交えてお話しいただきます
参加費:無料、ただし美術館入館料は別途必要 / 定員: 50名、要申込(先着順)
予約:FAXまたは往復はがきにて、
(1)イベント番号・日時 (2)参加者全員分の氏名
以下、代表者のみ(3)住所 (4)電話番号 (5)FAX番号
をご記入のうえ、「イベント係」まで
FAX:075-957-3126※申込は1回につき2名様まで
ギャラリートーク
前期同様に展覧会中の第2・第4土曜日はギャラリートークがあります。
各回14:00-14:30
会場: 美術館展示室
内容:学芸員が本展覧会の見どころを解説
参加費: 無料、ただし美術館入館料は別途必要。※事前申込不要
カフェ企画
すっかり恒例となり、楽しなカフェ企画が今回も行われます。
「ルーシー・リーの贈り物 Present de Lucie Rie」と題したチョコレートケーキが登場します。
ルーシー・リーが客人をもてなす際にふるまったというチョコレートケーキを、彼女のオリジナルレシピをもとに再現しています。
料 金:500円(単品税込)、ただし美術館入館料は別途必要
協 力: リーガロイヤルホテル京都
企画展詳細
期間:2015年9月19日(土)~12月13日(日)
休館 :月曜(祝日の場合は翌火曜休)
開館時間 :10:00-17:00(最終入館 16:30)
住所:アサヒビール大山崎山荘美術館
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
JR山崎駅または阪急大山崎駅より徒歩約10分
TEL:075-957-3123(総合案内)
入 館 料 :一般900円(800円)、高大生500円(400円)、中学生以下無料
障害者手帳お持ちの方300円 ※( )内は 20名様以上の団体の場合