島本町の勝幡寺(しょうばんじ)で発見された、元三大師みくじ版木関係資料が、島本町の指定文化財に指定されました。町の指定文化財になったのは5番目で、他に第1号の「水無瀬駒」や第2号の「神像(伝 聖徳太子七歳像)」などがあります。
元三大師みくじは、大吉の1番から凶の100番までそろっており、版木は、全部で9枚(補作1枚含む)それにみくじ箱、みくじ箪笥。保存状態は良好で、版木には「衆人皆仰望」(誰もがあなたを尊敬するでしょうという意味)などがあります。木箱には、おみくじを始めたとされ「厄よけ大師」として知られる比叡山中興の祖で、おみくじを考案したとされる良源(912~85)を表す「元三大師」の文字も描かれています。
みくじの正確な制作年代は不明であるものの、制作に関わった二人の職人の名前も調査により判明、彫りが深く施された版木の特徴、両端に取り付けた反り止めの形から、18世紀の元禄時代以降に作られたと推測されています。
制定に関わった島本町教育委は「みくじ一式が残っていることが資料として価値を高めている」としています。
資料館にて展示が行われます
指定文化財認定を受けて、島本町立歴史文化資料館では写真のパネル表示を行います。
秋には、版木の実物公開も予定しているとのことです。
展示期間:4月26日~6月15日
問い合わせ
町教委生涯学習課:075-962-6316
歴史文化資料館: 075-961-3411