大正元年創業。谷崎潤一郎の小説「蘆刈」にも登場する「かぎ卯」。
山崎から橋本への渡し船に乗る前にうどん屋さんで日本酒を飲み、うどんを食べる場面のことだ。数年前に店舗改装されて、古くからの町並みとモダンな新しさが同居する建物になった。
その「かぎ卯」は、JR山崎駅を西国街道を13分ほど歩き、サントリー山崎蒸留所前の踏み切りをさらにを超えていった所にある。サントリー山崎蒸留所から見ると、駅とは反対方向なので、立地はそんなに良くない、住宅地の方に歩いていき、ちょうど171号線から来た裏道と合流している所にある。ここにはかつては門があったらしい。
新しい建物は、日本家屋のよさを残す窓と壁が、和の雰囲気をかもし出し、前面にはりだした白い壁がモダン色を高めている。山崎という異次元空間を守りつつ、むしろ自らリードしている質の良い建築さ。さらに、大きな「山崎の水で作りました」の茶色ののれんが誇らしげである。
ぱっと見では、営業中かどうか不安になるが、暖簾と開店の札がでているのでやっていると分かる。
店内は外から見るよりもわりと広め、特に客席とカウンターの間の空間を広くとってる。天井も高く、開放感があり非常に清潔である。覗き見た台所も広そうで、料亭の雰囲気すらある、でもそうかと思うとテレビでは阪神タイガースの野球中継を垂れ流し放映中、その辺は昭和の香りが残ります。
出されたお茶を一口飲んで、いざ注文であるが、「かぎ卯」の驚くべき点として、メニューがめっちゃ多い店というのがあげられる。季節ごとに新しいメニューが登場して、飽きがこない。というか前来たときには何を食べたっけ?というぐらいあります。
私的好きなメニューを言うと。
・えびと貝柱のかき揚げ
・セット定食の肉丼
・カツ丼
・温かいウドン全般
大きめのえびと貝柱のかき揚げのったうどん。丼類のカツの肉も、しっかりしていておいしいです。ダシの味がとても好み。
今は三代目のご主人と奥さんが切り盛りされているそうです。ひそかに、隠れメニュー「オムライス」がうまいことでも、近所で有名です。
「蘆刈」の一節です。店内に飾ってあります。
所在地 | 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎3丁目4-1 |
---|---|
分類 | 食べる・飲む・和食 |
営業時間 | 11:00~15:00 17:00~20:00(L.O.19:30) ランチ営業、日曜営業 |
定休日 | 水曜休・第3火曜日 |
平均予算 | 800円前後 |
お問合せ先 | TEL:075-962-0700 |
アクセス | 電車:JR山崎駅より徒歩13分 阪急大山崎駅より徒歩15分 |
備考 | 駐車場有(2台) |
地図 | 大きな地図で見る |