平成26年9月23日(火・祝)の島本町ふれあいセンター1階ケリヤホールにて、発見された「西浦門前遺跡(にしうらもんぜんいせき)」説明会が開催されます。また島本町立歴史文化資料館にて、速報展も合わせて開催されます。
「西浦門前遺跡(にしうらもんぜんいせき)」は、ちょうど島本ふれあいセンターの前にあり、これまで駐車場やイベント会場となっていた場所で、今年小野薬品工業株式会社の新研究棟建設工事に伴いに試掘調査を実施し、新たに発見された遺跡です。
遺跡の範囲は一部桜井遺跡と重りますが、弥生時代~江戸時代の集落遺跡である桜井遺跡とは性格が異なり、新たな遺跡として設定されたとの事。
この遺跡の発掘と発見に合わせて町内で説明会と速報展が行われます。
(※台風の影響で中止された8月6日の8月6日に予定していた現地説明会に代わるものです。)
西浦門前遺跡 説明会
日時:平成26年9月23日(火曜日・祝日)
1回目 午前10時から
2回目 午前10時50分から
午前9時30分から受付開始。
場所:島本町ふれあいセンター1階 ケリヤホール
解説者:生涯学習課 学芸員
スライドによる説明会
入場無料
※完全入れ替え制です。
西浦門前遺跡 速報展
西浦門前遺跡の出土遺物などを展示。
日時:平成26年9月20日(土曜日)から25日(木曜日)
(注意) 9月22日(月曜日)は休館日です。
開館時間:午前9時30分から午後5時
入場無料
場所:島本町立歴史文化資料館(島本町桜井一丁目3番1号(JR島本駅東口を出てすぐ)
電話番号075-961-3411
西浦門前遺跡(にしうらもんぜんいせき)概要
西浦門前遺跡は、小野薬品工業株式会社の新研究棟建設工事に伴いに試掘調査を実施した際に、新たに発見された遺跡。
2014年6月16日より本発掘調査を開始。発掘調査におきまして、後鳥羽上皇により造営された水無瀬離宮関連施設の一角を発見しました。この離宮は洪水による倒壊後に再建された時期のものと思われます。
当地は唐突的とも言える宮殿跡の成立に始まり防御施設的改変が加えられた可能性のある寺院が続き、その廃絶以降、農地化するという土地利用の変遷をたどることがほぼ明らかとなってきていています。検出した溝跡には、鎌倉時代の瓦や陶磁器といった、寺院や貴族の邸宅などで使用される遺物が多く混入していて、付近にこれらを使用した建物が存在したことを示しています。
藤原定家が記述した「明月記」などの文献によれば、建保四年(1216年)に、洪水の影響により水無瀬離宮が倒壊し、翌年から山の上に場所を移して再建を開始していることが記述されています。
特に検出した、瓦は平成21年度に発見した水無瀬離宮関連施設と考えられる遺構から出土したものと同時期・同産地のもので、この建物が水無瀬離宮関連施設である可能性が高いと考えられます。
※島本町教育委員会、島本町HPより引用
>> 西浦門前遺跡 説明資料
問合せ先:教育委員会事務局 生涯学習課(役場1階)
電話番号075-962-6316