大山崎町に点在する重要文化財建造物所有者によるネットワークがつくられ、その見学会と講演会が「重要文化財・国宝特別見学会 ・講演会」としてこの秋に開催されます。
ネットワークは・離宮八幡宮・妙喜庵・聴竹居・大念寺・宝積寺・自玉手祭来酒解神社となります。それぞれを訪ね歩き、専門家による講演会を主に現地で開催します。
国指定重要文化財の三重塔に入ることができたり、非公開の重文建物「茶室」などを見学が可能。歴史/建築物好きにはかなり熱い企画となっております。ぜひ参加ください。
なお、講演会だけでも参加する事が可能です。(要事前予約)
>> 「重要文化財・国宝特別見学会 ・講演会」 (PDF)
特別見学会6つの特典
ポイント1
日頃なかなか拝観することができない妙喜庵では、千利休が遺した国宝の茶室「待庵」を庭園から見ることができます。
室町時代建立の重文本堂「書院」(写真)内で説明を聴き、狩野山雪筆の板絵の見学をします。
(通常は往復はがきによる事前の申し込みが必要です。)
ポイント2
予約しないと見学できない昭和の名建築、聴竹居をガイド付きで見学。普段は公開していない藤井厚二の書斎であり茶室でもあった閑室で藤井の作陶した藤焼きをご覧いただきます。また、非公開の重文建物「茶室」の外観見学もできます。
ポイント3
離宮八幡宮では引率講師から荏胡麻油生産で日本一を誇った大山崎油座の話を聴き、日頃見ることのできない離宮八幡宮文書(国指定重要文化財)の実物を拝見します。
ポイント4
重要文化財の宝庫、宝積寺では圧巻の「日本一の閻魔大王とその眷属像」「本尊十一面観音立像」を説明付きで拝観するほか、昨年度、京都府暫定登録文化財となった「木造毘沙門
天立像」と「木造不動明王像」(ともに鎌倉時代作)も拝観。不動明王像は普段は非公開です。また国指定重要文化財の三重塔に入り、初層内部(非公開)の見学をします。
ポイント5
大念寺では鎌倉時代作で重要文化財の阿弥陀如来立像を拝観し、本堂でご本尊の拝観もします。どちらも普段は非公開。
ポイント6
各回、その日限りのゲスト講師によるお話しを現地で聴講できます。初めて聴く内容が多く、本会ならではの特典です。講義の内容は以下のとおりです。
各回の行程と特別講義
① (10月20日)
妙喜庵~聴竹居~離宮八幡宮・特別講義(昼食)~大念寺~宝積寺
*ゲスト講師:清水重敦氏(京都工芸繊維大学教授)
②(10月27日)
離宮八幡宮~聴竹居~大念寺~宝積寺・特別講義(昼食)
*ゲスト講師:
山川均氏(大和郡山市教育委員会主任)
③(11月10日)
妙喜庵~聴竹居~宝積寺(昼食)~大念寺・特別講義~離宮八幡宮
*ゲスト講師:岡墨光堂 岡岩太郎氏
④(11月23日)
妙喜庵~聴竹居・特別講義~宝積寺(昼食)~離宮八幡宮
*ゲスト講師:
石田潤一郎氏(京都工芸繊維大学名誉教授)
⑤(12月16日)
宝積寺~大念寺~聴竹居~離宮八幡宮(昼食)~特別講義(離宮八幡宮)
*ゲスト講師:
平井俊行氏(京都府立京都学・歴彩館副館長)
<ゲスト講師プロフィール>
清水重敦氏
元奈良文化財研究所景観研究室長。専攻は「都市・建築遺産論」。
2006年度から実施した「近代和風建築総合調査」で離宮八幡宮社殿
の調査を手掛けた。その成果を受けて2013年に本殿始め6件が国の登録文化財になった。
山川均氏
考古学者。特に中世石造物の研究者として知られる。『石塔造立』ほか多くの著書があり、各地での
石造物調査および保存活動・修復の実績をもつ。2015年度に実施した宝積寺九重層塔の保存修理は氏の設計、監修によるものである。
今回は層塔の解体修理に伴う調査成果についてお話しを伺う。
岡墨光堂
国宝・重要文化財を始めとする書画の表装と修理を主に行う。
2013・2014年度に実施した大念寺「木造阿弥陀如来立像胎内納入品」の保存修理を手がけた。今回は画像を使って、その修復の内容と技法、作業工程を紹介する。
石田潤一郎氏
日本近代建築史・都市史の第一人者。聴竹居、藤井厚二の研究者としても知られる。今回は近代という時代背景のなかでの聴竹居について藤井の書斎であった閑室で講義していただく。
平井俊行氏
京都府教育庁文化財保護課の建造物担当技師として妙心寺ほか多くの文化財建造物の保存修理を手掛けた。主な著書に『近世妙心寺建築の研究』がある。今回は妙喜庵はじめ禅宗建築についてのお話を伺う。
特別講義受講案内
見学会には参加しないが特別講義を受講したい方はこちら。
①10月20日
特別講義「離宮八幡宮の社殿建築」
講師:清水重敦氏(京都工芸繊維大学教授)
場所:離宮八幡宮
定員:35人
参加料:1,500円
時間:午後1時00分~1時50分(12時45分から受付・社務所にて)
②10月27日
特別講義「宝積寺九重層塔の保存修理」
講師:山川均氏(大和郡山市教育委員会
主任)場所:宝積寺
定員:35人
参加料:1,500円
時間:午後2時~3時30分(午後1時45分から受付・庫裏にて)
③11月10日
特別講義「大念寺阿弥陀如来立像胎内納入品の保存修理」
講師:岡墨光堂
場所:大念寺
定員25人
参加料:1,500円
時間:午後2時~2時50分
(午後1時45分から受付・庫裏にて)
④11月23日
特別講義「近代建築のなかの聴竹居」
講師:石田潤一郎氏(京都工芸繊維大学名誉教授)
場所:聴竹居
定員5人参加料:2,500円
時間:10時30分~12時10分
*見学時間含む。(10時20分から聴竹居で受付)
⑤12月16日
特別講義「禅宗建築と妙喜庵」
講師:平井俊行氏(京都府立京都学・歴彩館副館長)
場所:離宮八幡宮
定員:35人参加料:1,500円時間:
午後2時~2時50分(1時45分から受付・社務所にて)
*参加料には各施設への入場・拝観料を含みます。
*参加受付はがきを持参の上、受付時間にそれぞれの場所にお越しださい。
申し込み方法(見学会の申し込み)
※メールでも申し込み可能になりました。
jubunnet2018@yahoo.co.jp
往復はがきに参加したい見学会の日、参加者全員の氏名と年齢
(1枚のハガキで2名まで可)、代表者の住所・携帯電話番号を明記の上、下記事務局
に郵送。(定員に達し次第締め切り)
*以下の通りキャンセル料を申し受けます。
ご承知おき下さい。
前日キャンセル30%、当日キャンセル50%(特別講義の申し込み)
往復はがきに参加したい講義の日、参加者の氏名、
年齢、住所、携帯電話番号を明記の上、下記事務局に郵送。(定員に達し次第締め切り)
<申込先>
(郵送先)〒618-0071 大山崎町大山崎谷田31番地
聴竹居内 大山崎町重要文化財ネットワーク事務局
大山崎町「重要文化財・国宝特別見学会 ・講演会」
日時:開催日:①10月20日(土)②10月27日(土)③11月10日(土)④11月23日(金・祝)⑤12月16日(日)
場所:(離宮八幡宮・妙喜庵・聴竹居・大念寺・宝積寺・自玉手祭来酒解神社)
参加費:1回9,000円(拝観料、特別講義聴講料、昼食代、資料代等)
※10月27日(土)は8,000円
当日徴収*傷害保険等の加入は各自でお願いします。
集合時間:午前9時20分
終了時間:午後3時30分~4時の間
集合場所:JR山崎駅改札前(JR京都駅から各駅停車で大阪方面に17分)
募集人員:15名
主催:大山崎町重要文化財ネットワーク
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