大山崎町ふるさとセンター3階にある「大山崎町歴史資料館」では2014年5月1日(土)~2014年5月18日の期間にて、春の小企画展として「『蘭花譜』-試し刷のすべて」を開催します。この企画展では、
大山崎山荘を建設した大阪の大実業家、加賀正太郎が遺した植物画集『蘭花譜』。その試し刷りのすべてを公開します。最近みつかった、葛藤や奮闘の様子が生々しく伝わる校正指示などが書き込まれたものを含め、制作の熱気などが伝わってくるとのことです。
『蘭花譜』について
栽培した蘭1,140種のうち、優良種だけを計104枚の植物画にまとめ、昭和21年(1946年)に編集・刊行した蘭の画集です。内容は84枚が浮世絵の技法を受け継ぐ木版画であり、残りの20枚は油絵の印刷と白黒写真で構成されています。
製作された昭和の『蘭花譜』は、昭和21年に300部限定で刊行、100部は海外の大学・植物園に寄贈、200部は国内の研究者や好事家に市販したと記録されています。近代日本のボタニカルアートとして高い評価を得ています。
企画展 詳細
場所:大山崎町歴史資料館
開館時間:9時30分から5時(入館は4時30分まで)
会期中の休館日:5月7日、8日、12日
入館料200円(団体20名以上150円)、小・中学生無料
※有料駐車場あり入館者は2時間無料