藤井厚ニによって大山崎町に建設された環境共生住宅の原点といわれる聴竹居。今年2018年はその「聴竹居」竣工90年、藤井厚ニ生誕130年、没後80年のメモリアルな年になります。それに合わせて聴竹居の関連書籍が来月3月から数点発売予定になっています。
『木造モダニズム建築の傑作 聴竹居 発見と再生の22年』 2018年3月17日発売
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「聴竹居」は、どのようにして発見され、再生されたのか。その歩みを綴った1冊『木造モダニズム建築の傑作 聴竹居 発見と再生の22年』が3月17日に発売される。
著者は、一般社団法人「聴竹居倶楽部」代表理事であり、総合建築会社・竹中工務店の設計本部副部長でもある松隈章。実は「聴竹居」は2016年より竹中工務店の所有となり、維持・保存が進められてきた。
そして「聴竹居」を建てた藤井厚二は、竹中工務店の初期の社員でもあったのだ。こうした事実や、「聴竹居」にまつわる現在までの紆余曲折が本書には詳細に記されている。
本書から「聴竹居」の魅力を通して、地域に根ざした建築物の価値とその歴史や文化を見直し、古い建物を未来へ引きついでいくことの大切さを感じることができるだろう。ピア関西版より
>> ピア関西版
「聴竹居」実測図集 増補版 2018年3月30日発売
京都府大山崎町に佇む、建築家・藤井厚二の自邸「聴竹居」は、自ら確立した環境工学の視点から、
この土地の気候風土に合わせた試みが、随所に見受けられる実験住宅である。
藤井が目指した「日本の住宅」が体現されている聴竹居で見受けられる、
藤井の解答を端的に示すこれら実測図は、貴重な設計資料として高く評価されてきた。
2017年、日本のモダニズム建築を代表する住宅として、重要文化財指定されたことにあわせ企画されたこの増補版では、
歴史的・デザイン的視点から聴竹居の価値を解読する座談会、
重要文化財指定までの経緯を紹介するエッセイ、藤井厚二の作品解説などを新たに加えた。本書は、2001年に刊行された、『「聴竹居」実測図集』の増補版として、装丁も新たに刊行するもの。
『聴竹居: 日本人の理想の住まい』2018年5月21日発売
2017年、重要文化財に指定の「日本人の理想の住宅」。その全貌をあますところなく紹介。解説は日英併記、実測図も充実の決定版。
>> 平凡社
また、東京の森美術家で4月25日(水)から開催される「建築の日本」展で「聴竹居」関連の展示が催され、竹中大工道具館で5月12日(土)〜 7月16日(月・祝)にて「聴竹居 藤井厚ニの木造モダニズム建築」展が開催されます。
これまでの聴竹居の関連書籍
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農山漁村文化協会
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