毎年、たくさんの登山客が訪れる天王山ですが、年々放置竹林の問題が表面化してきています。
その竹林を間伐し、春に美しい花の咲く、コバノミツバツツジを植えていく「天王山にツツジを植栽する会」を竹内碩さんを中心に10名程で結成されました。
竹は生育が早く、他の樹木の健全な成長を阻害します。また、多くの植物は竹より背が低いために陽光を遮られ、やがて枯死していきます。
天王山には、既に一部に桜やツツジが植わっていますが、中腹まで竹が拡がり、道路沿いの竹薮にも放置が多く見られ、長らく問題となっていました。これまでも島本町や大山崎町の両町でそれぞれ「天王山周辺森林設備協議会」や「大山崎竹林ボランティア」「島本竹工房」「島本森のクラブ」などの団体が山を守るために活動してきましたが、より積極的な植栽といえます。
苗と種は、コバノミツバツツジの里で知られる湖南市菩提寺を訪れ譲り受けたとの事です。
まずは、天王山の麓近くにある広場で苗の一つを植え、苗を世話したり、各会員の自宅で植木鉢に種をまいて植樹できるサイズまで育てるとの事です。
5年、10年後には、この写真のように生まれ変わった天王山を見ることができるかもしれません。