天王山の麓、サントリー山崎蒸留所と並んで、山崎の2大人気スポットであるアサヒビール大山崎山荘美術館を紹介します。
山崎観光案内所といいながらも、この山荘美術館を何故かいままで詳しく紹介していませんでした。訪問している回数ならダントツで1位なんですが、どう紹介したらよいかちょっと悩んでいたのが原因です。先日、久々に美術館を訪問しましたのでこれを機会に書いてみることにしました。
 
まず、このアサヒビール大山崎山荘美術館の良い点は、山荘美術館の建物そのもの貴重さや所有美術品もさることながら、周りの環境の素晴らしさにあります。緑の豊富さや、珍しい野鳥の宝庫、空気のきれいさ、丁寧にメンテナンスされた庭園など見所が多数あります。
 
1990年代に、当時所有化にあった不動産会社が山荘を取り壊し、マンションを建設する計画が持ち上がったそうですが、付近の住人は猛反対しました。その際、景観保護をうったえ、アサヒビールが株式会社が協力を申し出て、1996年に美術館として開館することとなり現在の姿になりました。そういうわけで、山荘の入り口のトンネル(琅玕洞)まで、駅から直通のバスが出ていますが、まずは、自然を堪能するために歩いて訪問することをオススメします。良い靴をはいてください。坂がきついので。ハイヒールなんかはダメですよ。

 

それではまずはその美術館への道のりから初めましょう。

 

アサヒビール大山崎山荘美術館 無料バス時刻表

 

阪急大山崎駅とJR山崎駅からシャトルバスが出ています。1時間に2本から3本の割合で運行していますので、待っていればすぐにやってきます。
JRの乗り場にはトイレもありますので、ここで用を足しておくのもいいと思います。この日は「光りと灯り」展をやっていました。

 

シャトル無料バス

 

JR山崎駅から東へ歩き、踏切を渡ります。このルートは天王山ハイキングコースと同じルートです。
 
JR山崎駅の踏み切り
 

つんのめりそうな急な坂道を上り始めるとすぐに分岐点があり、左側が宝寺へのルートへ、右側がこの大山崎山荘美術館へのルートになります。どちらからでもハイキングコースにたどり着けますが、なんとなくハイキングは宝寺からというイメージがあります。
天王山登山口

 

また、この辺りは多くの野鳥が見られる場所でもあります。春には桜、秋には紅葉が美しいです。大山崎山荘美術館の入館料自体は有料ですが、他は無料で解放されており、そこに至るまでの山道の自然や庭も美しく、花見や紅葉の場所としても隠れた名所になっています。

 

山崎の野鳥

さらに、山荘への道を登る途中で、「屋根裏」があります。一見倉庫かガラクタの山に見えますが、掘り出し物もある骨董品店です。異世界の趣があります。屋根裏の前には天王山の全体マップもあり、椅子も置かれていて、休憩することもできます。

 

山崎 屋根裏

 
天王山マップ

 
坂道を上りながら、下界の風景と森林を楽しみながら歩くと、山荘の入り口であるトンネル「琅玕洞」が見えてきます。直通のバスはここまでです。
入り口に山荘の地図も置かれていて、全体図を把握することができます。「琅玕洞」から向こうは私有地になり、動物を連れての訪問は禁止されています。ちなみにこの「琅玕洞」は国の登録有形文化財となっています。

 

山荘 琅玕洞」

大山崎山荘マップ

 

また「琅玕洞」の手前には夏目漱石が山荘を訪れた際に詠んだ句の碑石があります。「虞美人草」の挿絵を描いていた津田青楓という画家の勧めで、胃の調子が悪い漱石が気分転換をかねて京都を訪れました。その際にまだ未完成ながらも山荘を訪れたといいます。その時、山荘の所有者であり建築した加賀正太郎が大山崎山荘の命名を頼んだという逸話が残っています。漱石は水明荘、冷冷荘、竹外荘、竹外三山荘、三山荘、虚白山荘などの名前を提案しましたが、全部却下(笑 したようです。
石には、隣接する宝積寺(通称宝寺)を眺めながら「宝寺の隣に住んで桜哉」という句を残しています。

 

夏目漱石

 

「琅玕洞」をくぐり抜けると山荘の敷地内に入ります。おおよそ美術館の本館まで半分ちょっと来たことになりますが、まだ坂道が続きます。
敷地内に入ると木々が丁寧にメンテナンスされているのがわかります。ここは紅葉が本当にきれいな場所です。木陰になっていて夏でも緑の下を涼しくあることができます。

 

 

やがて、左手に見えてくるのが『生々居』と呼ばれる建物です。ここは加賀高之さん、大山崎山荘(現在のアサヒビール大山崎山荘美術館本館)を自ら設計・建築した加賀正太郎氏の甥にあたる方の住まいとなっており、一般の方は立ち入り禁止となっています。外壁は、赤松で当初は木肌そのままでしたが、保護のため塗装を施し、現在は濃茶色になっています。(※『生々居』については、小さな町の小さなコミュニティーペーパー「京都・大山崎ツム・グ・ハグ物語」のコーナー大山崎レトロを訪ねて)で詳しく紹介されています。

 

生々居
 
カーブを描くような道を歩いて行くと勾配が緩やかになったところで、旧車庫 だった現・レストハウスが見えてきます。ここはコインロッカーや自動販売機やトイレが完備されています。またテーブルやパンフレットなども多数置かれています。特に山荘に入るつもりがない日でも散歩で私はよくここにきます。大変くつろげる場所でつい長居してしまう場所でもあります。ここの建築も山荘と同じく、ハーフティンバー工法(外観は木の柱を露出させその間にレンガ壁を組む)で建てられています。これも国の登録有形文化財です。本館はリュック禁止なのでここで荷物を預けたほうがいいでしょう。
 
ハーフティンバー工法

ハーフティンバー工法

 

これまでの坂道で疲れた足を休めたらいよいよ本館の敷地に入ります。敷地手前の門がこれまたかなり素晴らしい造りです。

 
アサヒビール大山崎山荘美術館入り口

 

その門を抜けると、いよいよ本館である「悠々居」を呼ばれていた現アサヒビール大山崎山荘美術館が現れます。
門の下は砂利がしかれ、池には鯉が泳ぎ、大きな大木が1本生えています。その後ろにたたずむ美しい建物が山荘です。
絵はがきになったり、写真家に人気があります。何度見てもテンションがあがる建物です。むろん住めるもんなら住んでみたい1位の建物です。
 
アサヒビール大山崎山荘美術館

 
アサヒビール大山崎山荘美術館

その2へ続く

アサヒビール大山崎山荘美術館訪問 アサヒビール大山崎山荘美術館訪問 その1 美術館への道のり
アサヒビール大山崎山荘美術館訪問 その2 山荘美術館内
アサヒビール大山崎山荘美術館訪問 その3 山荘の庭園

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